タイ・バンコクで通称”お金見せて詐欺”に遭遇したお話 – 両替詐欺
今回は、バンコクで”お金見せて詐欺”に遭遇したお話です。
両替詐欺の手法
現場はBTSアソーク駅からすぐの大型スーパーマーケット(ターミナル21横のロビンソンマーケット)。
奥の方にある日用品売り場を散策していると外国人カップルに声をかけられた。
男『すみません、この商品の値段ってこの金額で合ってますか?(商品棚の料金パネルをさしながら)』
私「ちょっとわからないっす。」
– なんで俺に聞くんだ!?
男『オッケー!オッケー!ところでどこから来たの!?日本人かい!?』
私「そうそう、日本からです。」
男『おー、コンニチワ!』
– 合掌してお辞儀をする白人系!?の男。185cmくらいのレスラー体系でスキンヘッド。
笑顔で握手を求めてくる。
男『実は俺たち(横の女性と)来週から東京に行くんだ、奇遇だね!今はバンコクを巡ってるんだ。あ、彼女は俺の妻だよ。』
女『ハーイ!そうなのよ、アイラブトーキョー(笑顔で)』
– 両頬の中央にボディーピアスをした濃いメイクの女性(恐らく中東系)。小柄だが眼光が鋭く不良感が漂う。
男『ちょっと質問なんだけど、バンコクから東京までは何時間くらいかかるんだ!?』
私「大体6時間くらいっすね。」
男『へー。あ、そうそう、今の日本円のレートってどれくらい!?』
男が長財布からゴムで束ねられた新札の束を一瞬ちらつかせ、即座にポケットへと戻す。
はっきりとは見えなかったが、ツルツルしたカラーコピーみたいな質感だったような・・・。
私「(男の動作が素早く、紙幣の種類を識別できなかった私)どこのお金と両替した場合ですか!?」
女『何言ってんの!USドルよ!アメリカドル!』
私「今だと113円くらいじゃないですかね。」
男『ふーん。ところで日本のお金ってどんなデザインなんだい!?見せてくれないかい!?』
女「私たちまだ見た事ないの!是非ジャパニーズマネーを見せて!」
– なんだこの怪しい展開は…スリか!?会話中にもう何かカバンから抜かれているのか!?
(こっそり手探りで所持品を確認)携帯、パスポート、財布2つ(タイ紙幣用に購入したマネークリップと普段日本で使っている財布)はあるな…と。
スリではない…札抜きか!?
こうなってくると少し興味も湧いてくる。
私「うーん、…まあ、いいですよ…」
– 私の財布の中(日本用)に残っている日本円は2,000円と小銭。
財布から出した1,000円札を1枚見せる私。
見たがっていたくせに反応が薄い(特に妻役が)。
女『ふーん(興味なさそう)、違うデザインの紙幣も見せて!?』
男『別の種類の紙幣もあるだろ!?』
– それじゃねーんだよ感を出す2人。
ははーん、何となく読めてきたぞ。
女『ほら、ほかの種類も見せて!ショーミー、ショーミー!』
男『マイワイフの頼みを聞いてやってくれよ!』
私「持ってないよ。(”日本用”の財布の中身を見せながら)この種類の紙幣がもう一枚、あとは小銭しかないよ。全部バーツに両替したから。」
– アイコンタクトを図る2人。
女『ふーん。そっか、じゃあね!』
男『バーイ!』
– 急に素っ気なくなり矢継ぎ早に退散していく2人。
私「1,000円札には興味ないのね…」
最近流行っているやり口なのか!?
気になりすぐにググってみた。
“バンコク 詐欺”
“バンコク 詐欺 お金”
“バンコク 詐欺 日本円” 等々。
”お金見せて詐欺”はそこそこ有名な手口だった
調べた結果、“昔から存在しているそこそこメジャーな手口”だった。
やられかけました。
1万円札を見せてほしいと言い、その1万円札を偽物の100ドル札と両替してもらいたいと話を持ちかける手口。
有利なレートでの両替を持ちかけることで得をしたと思わせておき、実は偽札というやり口ということだった。
両替詐欺だけでなく、札抜きパターンもあるようだ。
①道案内や現在の時間などを聞かれ、とりあえず答え終わると「ところで君は何人なの?」・・と聞かれる。
②日本人だよ・・と答えると、「今度日本に行くんだけど、日本円を見たことがないので見せてくんない?」もしくは「タイに来たばっかりで、まだ両替してないんだけど、タイバーツを見せてくんない?」・・と言ってくる。
③財布からお金を出して渡してしまうと、まるで手品のように数枚抜かれてしまい、返される。目の前でやっているにもかかわらず、気づかれること無く数枚抜いてしまうと言うのですから、まさに神業!
スーパーマーケットの奥の方や、カフェの角席の方の死角で・・中東系の数人に囲まれて・・といったパターンが多いようです。
まさにスーパーマーケットの奥の方ではめられそうになった私。
典型的なやられっぷり。
いやー、この手口のことは全然知らなかったな…。
バンコクを訪れる際はお気を付けください。
この記事へのコメントはありません。